従来のビジコンは、フィードバックの時間が10分~20分。予算も自由に設定して、アプリでイノベーションを起こそう!みたいな。
実際にビジコンで得た賞金は、開発費等に投じられることもなく、交際費に使われてしまう。
そんな経験はありませんか?
イノベーションは、よく画期的なアイディアを出すと誤解しがちですが、違います。
まずは、徹底的にマーケティングをして、業界を知り尽くします。
ここで、何が必要なのか?何が不要なのかを分析して、もっと深く分析して、脳みそがちぎれるぐらい考えることが大切です。
XCの独自性は1つだけ!
『身の丈ビジコン』。
これがどういう意味だか、あなたは分かりますか?
大半のビジコンは、予算が決められていないですよね、実際僕たちもそういった企画に何度も参加してきました。
まぁ、これが悪い悪くないという話ではなく、当たり前ですよね。素人なんですから。
で、ある経営者の話を聞いたことが、このイベントのきっかけなのでシェアしますね。
経営者「学生くん!アマチュアとプロの見極め方を教えようか?」
学生くん「はい、お願いします。」
経営者「プロとアマチュアの違いというのは、勝負するときではなくて、勝負をする前に決まっているということ。学生くんは、予算を立てているの?」
学生くん「いやー、立ててないですね。」
経営者「基本、ビジネスというのは資金運用と同じで、まず予算があるよね。1,000万円でも、100万円でも何でもいい。」
経営者「貯金はだめだよ。あくまでもビジネスに使える予算ね。」
学生くん「はい。・・・まだピンとこないんですが」
経営者「だよね。単純に考えたほうがいいよ。その予算をいくら増やすのか?資金運用と同じ話で、100万円を120万円にすれば、1年間で年20%アップでしょ?」
学生くん「確かに、予算が無いと運用出来ないですね。」
経営者「そもそも予算なしのビジョンなんてありえないからね。不動産で考えたらわかるよ。」
学生くん「どういうことですか?」
経営者「月3万円で新宿、月20万円で新宿、あるいは予算決めない。」
学生くん「あーなるほど、数字があると具体的にビジョンが湧いてきますね。月3万円の新宿だったら、4畳半か訳ありかなとか、予算がなければ、選択肢が多すぎて逆にビジョンが見えないです。」
経営者「ぶっちゃけ聞くけど、学生くんは予算が無限にあるほどお金があるの?家賃50万円でもいけるのかな?」
学生くん「無理です。ぶっちゃけ5万円が限界です。」
経営者「てことは、5万円のビジョンしかわけないよね。もっと言えば、それ以上のビジョンがわくのは夢としてはいいけど、現時点ではあまり意味がないよね。5万円の中で最高を見つけるしかないからね。
学生くん「なるほど、言いたいことがわかってきました。」
経営者「そう!大きなビジョンやビジネスプランを立てるのはコアメンバーを巻き込むには絶対に大事だけど、もっと大事なのは、今いるあなたの現時点でどう成長するかのほうが大事。」
経営者「貯金が10万円ぐらいしかないのに、1億のビジネスモデルを作ってもダメ。10万円の予算で1億円なんて、10万%。僕でも無理だよ。せいぜい20%いけば上出来。もちろん期間とかもあるから、50年でとかならわかるけど、それを1年とか2年というのは、まー宝くじと同じくらいきついよね。」
学生くん「そこらへん、よくあるビジネスコンテストはどうなんですかね?」
経営者「意味がないとは言わないけど、実際にやっていたら意味があるんじゃないかな。でも、どうせ賞金は飲み会で無くなるでしょ?簿記でいうと、交際費全額、みたいな。それを運用するなら、そいつはイケてると思うよ。」
学生くん「じゃあ、どんなビジコンが理想だと思いますか?」
経営者「いい質問だね。あまりビジコンなんて考えたことないからわからないけど、投資する立場として何をみるかというと、基本は3つだよ。」
学生くん「3つ?その3つって何ですか?」
経営者「1つ目は、リーダーのやれそうな予感。プランがあってもやるのはリーダーなので、案外いい企画でもリーダーが悪いとうまくいかない。リーダーを変えるとうまくいったりするからね!」
学生くん「リーダーのやれそうな予感ですね!」
経営者「2つ目は、運用力。一番はこれかな。予算を増やせる能力だよ。資金調達×資金運用=結果だから、学生くんの運用力が0.5だったら
やばいよね。だからこれは予算の大きさというより、10万円を100万円にするとか面白いんじゃないかな?そういう人には、投資したいと僕なら思うね。とりあえず会いたいかも。」
学生くん「ものすごくシンプルですけど、本質的に大事なことですね。改めて言われると、ぐさっときます。3つ目はなんですか?」
経営者「3つ目は成長性。まぐれってこともあるからね。最低2年、3年成長すればストーリーにもよるけどセンスがあると思うよ。」
ということで、このビジコンをやることにしました。名付けて、『XC』。XとCは、それぞれ10と100という意味です。
『身の丈ビジコン』の深い意味、背景がお分かり頂けたのではないでしょうか。
もし、この考えに価値がなければ、他のイノベーションを起こしてアプリで何億儲かる、みたいなビジコンにご参加ください。
未来起業家支援プロジェクトXCは未来のリーダーとなる学生を対象とした起業体験イベントです。
XCでは1日でチーム作りから事業計画まで仕上げてもらいます。
またプレゼン&フィードバックを別日に行うことで、
1チームに対してのフィードバック時間を2時間取る事を実現しました。
存分にこの機会を活かしてください。
このプログラムでは参加者のみなさんに
10万円を100万円にするプランを考えてもらいます。
その中でも実際の経営者の方に、”これはいける”と思わせた
1チームには実際に賞金として10万円をお渡しします。
私たちは、起業したい学生に
お金を稼ぐ時に必ず必要になる基本的な考え方を知り、
身につけて欲しいという想いのもとの企画を作りました。
ビジネスコンテストのテーマも経営、起業、イノベーションといって
簡単にはイメージできないものではなく一番地に足をつけて考え易いよう
「10万→100万」をテーマに設定しました。
私たちは、10万を100万に出来なければ、
100億円稼ぐ、ましてや上場することは不可能だと考えています。
なぜならば、10万円を100万円に増やすことも
100万円を1000万円にすることも1000万円を1億円にすることも
事業を作る上での本質は変わらないと考えているからです。
そしてこのビジコンを通して
その本質に少しでも触れてもらえたらなと考えています。
この企画で是非ビジネスの本質を学んで下さい!
「当日は事業計画書と収支書を作成して頂きます」
この様な事業計画を各チームに作成してもらいます。
だからといって、手取り足取り教える訳ではありません。
私たちが提供するエッセンスを上手く利用して
皆さんには自分たちなりの企画を作っていただきます。
また、この企画では実際の経営者の方に直接プレゼンする機会を提供します。
普通のビジコンではプレゼンとフィードバック合わせて10~20分ほどだと思いますが、
私たちはそれだけでは学びにならないと考えています。
確かに短い時間で自分たちの伝えたい内容を伝えることももちろん重要です。
みんながみんな最後まで話を聞いてくれる程、社会は甘くありません。
しかし、実際の学びを考えれば徹底的に厳しいフィードバックをもらい、
自分たちの聞きたいことを聞く事はとても重要です。
ですので、今回は審査員を担当して下さる
経営者の方に無理を言って1チーム、なんと2時間もの時間を割いてもらうことが可能となりました。
ぜひ、時間を有効的に使い、厳しいフィードバックを貰って下さい
このビジネスコンテストが、あらゆる起業を目指す学生の最初の一歩になればと考えています。